Camp+では、各中学・高校・大学の過去問について、傾向と分析を詳細に解説しています。都立中・都立高を中心に最新の過去問を大問ごとに分類し、傾向が一目で分かります。
千葉県公立中高一貫校は現在3校あります。
千葉県立千葉中学校
千葉県立東葛飾中学校
千葉市立稲毛国際中等教育学校
以下は各校共通問題の問題分析です。
試験時間は45分、大問2題という構成になっています。
大問1は、「食品の保存」に関する会話文や資料を正しく読み取る問題です。表やグラフが多いうえに会話文が長く、さらに学校の授業で習う内容ではないため、初見の情報を素早く整理しなくてはなりません。問題の形式としては、会話文の空欄に当てはまる言葉を答える問題が多いため、資料から読み取った内容を自分の言葉で説明する練習が必要です。
大問2は「デザイン」をテーマにした会話文・資料読み取り問題です。
大問1と同じく、会話文の空欄に当てはまるよう自分の言葉で説明する形式が多く出題されました。
また、ただ資料の内容を説明するだけでなく、課題解決能力を問われる問題も出されました。
情報を整理するだけでなく、普段から自分の考えを言語化する練習をしましょう。
葉県共通問題の適性1-2は大問1⃣と2⃣があり、過去の傾向では1⃣が理科に関する問題、2⃣が算数に関する問題が出題されています。2023年もこの傾向の通り、1⃣が理科の天体、2⃣が算数の場合の数がそれぞれテーマで出題されました。
1⃣では地球の形や動きに関する問題が出題され、そのうちの多くが記述問題と計算問題でした。
記述問題では地球を含めた天体に関する知識を必要とするものが多く、計算問題では地球が球体であることと自転をしていることを理解した上で速さや円周などを計算する問題が出題されました。
理科で学ぶ地球についての知識と、大きな数を素早く計算する力の両方が必要となる大問でした。
2⃣では主に算数の場合の数の問題が出題されました。与えられた条件に合うように、人数による班分けや、班行動での最短ルートを考える問題でした。
特に(2)のルートを考える問題は複雑な条件に合うものを適切な計算方法で過不足なく求める力が必要となり、対策には計算力だけでなく多くの情報を整理しながらまとめる練習をしていきましょう。
千葉県共通問題の適性2-1は大問1⃣と2⃣があり、2023年は1⃣、2⃣ともに算数の問題がメインで出題されました。
1⃣では円の性質を使ったタイヤの内輪差に関する問題が出題されました。
円の半径の長さの違いから内輪差を求める問題では円周率をはじめ小数が多く与えられ、それを使って計算するため、正確かつ素早く小数の計算をする力が必要です。
また、記述問題と作図問題もあり、そこでは図形の性質と問題で説明されている状況を正しく理解することも求められます。車が進むときにタイヤがどのような動きかたをしているかイメージできるようにしておきましょう。
2⃣は複雑な図形を使ってモビールを作ることを考える問題です。
(1)では図形の角度の性質を理解した上での理由を記述する問題が出題されています。与えられた図を利用して自分の考えをまとめる力が求められます。(2)と(3)はモビールのつり合いについて考える問題です。
つり合いについての理解や条件に合うようなおもりの組み合わせをまとめていくことが求められます。いろいろなパターンを試しながら、条件に合うものを探していきましょう。
試験時間は45分、大問3題という構成です。
大問1は、放送での聞き取り問題になっています。要点をつかみながら聞き、重要だと思われるポイントをメモしておくことが大切です。記述問題では「指定された2つの語句を使うこと」といった条件を見落とさないように注意が必要です。
大問2は、2つの文章についてまとめられた図を見て、空欄に当てはまる言葉を書くという問題が出題されました。全て記述問題ですが短い言葉なので、記述力よりも読解力が求められる形式でした。
大問3では大問2のような空欄を埋める問題に加え、与えられたテーマに対する自分の考えを書く作文問題が出題されました。
「縦書きで15行以上、20行以内」という条件ですが1行あたりの字数に関しては指定されていません。全体で約300~400時程度を想定して作文の練習をするとよいでしょう。