Camp+では、各中学・高校・大学の過去問について、傾向と分析を詳細に解説しています。都立中・都立高を中心に最新の過去問を大問ごとに分類し、傾向が一目で分かります。
〔大問A〕語順整序〔大問B〕誤文訂正〔大問C〕和文英訳 〔大問D〕長文読解〔大問E〕長文読解〔大問F〕長文読解〔大問G〕放送問題
大問は7題で、昨年度より1題少なくなった。出題形式の大きな変更はなかったが、出題順序が変化した。
長文問題は、文法の知識が必要となる出題がり、内容読解を問われる問題の出題が増えた。都立自校作成校の長文問題を解くことが得点につながる。
Aは和文付きの語順整序で、和文と並び替え箇所以外の情報から、主語と動調を考える練習が必要。
Bの誤文訂正では、部句の意味や使い方を細かなところまで確火に覚えておく必要がある。
Cは物語文の一部を英訳する形式で、英訳箇所の前後の文脈を押さえてから取り組むと良い。
DからFの長文問題は、長文の右側に語注がついているが、英検準2級レベルの語彙を身につけておくことで、解答速度を上げることができる。いずれの長文も最後に内容一致問題が出題されている。
Gの放送問題は、放送を聞く前に選択肢に目を通しておくことで、聞き取るポイントが絞れ、正答率を上げることができる。問題数が多く、読解力も選されるため、日曜特訓で難度の高い問題に触れて慣れておくことが有効である。
〔大問1〕小問集合 〔大問2〕確率・空間図形 〔大問3〕平面図形 〔大問4〕関数〔大問5〕整数問題
昨年度同様大問5題、小問17問の問題構成、昨年度出題されなかった作図が復活し、出題頻度が少ない整数問題も出題された。
1⃣は小問形式で、因数分解、連立方程式、期待値、作図で精成され、本校としては標準しベルの出題となっている。過去問で演習を積んでいれば解けるレベルである。
2⃣は確率・空間図形の問題で、こちらも難度は高くない。日曜特訓で扱っているので比較的解きやすい問題である。
3⃣は平面図形からの出題で、正三角形を題材にした問題、最難関国立高校のレベルでは型的な出題である。(3)はいくつかの相似に注目し、長さを出していけば、答えにたどり着ける。
4⃣は関数の問題で、(1)では答えに至るまでの過程を記逃する問題も出題された、普段から公式を用いる際には、なぜそのようになるのか確認しておきたい。
5⃣は素数に関しての整数問題であった。本校を受けるレベルの生徒であれば一度は見たことのある問題で、取り組みやすかったと言える。難問は少ないが、どの問題も標準以上で思考力を要する。
本校合格のために、前期から日曜特別に参加するとともに、本校の過去問だけでなく、他の難関私国立高校の過去問まで徹底的に演習し、解法のバターンを身につける必要がある。
〔大問1〕物語文 〔大問2〕論説文 〔大問3〕古文
大問3題・小問21問の構成で、昨年度と比較し小問が1問分多くなった。加えて、昨年度は1⃣が随筆文であったが、本年度は物語文が出題されている。
1⃣の出典は、神西清『母たち』。母を亡くした主人公が、婚約者の求めに応じて、亡き母の像を呼び起こし述懐する物語。全て選択問題となっている。日常生活では聞きなじみのない言葉が文章中に数々用いられることが多いため、過去問演習に加えて明治期~昭和初期にかけての小説に触れ、その時代特有の表現を経験するのもよい対策になる。
2⃣の出典は、中屋敷均『わからない世界と向き合うために』。不確定なことに溢れた世の中でどのように感じ、考え、どのように生きていくかについて言及する文章である。
1⃣とは対照的に、全て記述の問題であった。論説文については要旨を読み取りやすい文章である一方で、記述問題対策が必須であり、傍線部と答えの関係性に着目し、何を聞かれているのかを整理して解く練習が欠かせない。
3⃣の出典は、室町時代に成立した作者未群の『横笛草紙』。1⃣同様、全て選択問題となっている。現代語訳は載せられていないものの、注釈のついている言葉が多くあるため、読みやすい文章であった。
本校の国語では主に、傍線部の言い換えならびに理由について出題される割合が高い。また、例年現代文が2題で古文が1題という構成が続いている。以上より、対策として過去問を遡り演習の量および復習の量を数多くこなすことが求められる。また、選択肢の問題においては紛らわしいものが多いという傾向もある。そのため、正答の根拠のみならず、誤答の根拠も丁寧に分析することが求められる。
〔大問A〕語彙〔大問B〕誤文訂正問題〔大問C〕語順整序〔大問D〕和文英訳 〔大問E〕和文英訳
〔大問F〕長文読解(物語文)〔大問G〕長文読解 〔大問H〕放送問題
大問は8問で、一昨年度、昨年度と同様で、出題形式の大きな変更もなかった。
E~Gの長文読解では語彙力、文法力、読解力が求められる出題内容のため、A~Dまでの大問を短時問で解く必要がある。
Aは単語の定義と例文から問われている単語を類推する問題。
Bの誤文訂正問題では、頻出の文法事項が多いため、誤文訂正問題に多く触れることで対応ができる。
Cの語順序問題は、和訳付きであるが、文法の知識が必要。ena生の場合PERSPECTIVE の発展問題まで取り組むことで対応できる。
Dの和文英訳は、物語の一節を英訳する問題であり、英検準2級相当の熟語の知談が必要。
E~Gの長文読解は、Eが見開き半ページ分の説明文、Fが見開き半ページ分と半分の物語文、Gは大学教授による講演の書き起こしで、見開き1ページ分の分量であった。
Hの説明文は全文を読まなくても、問いに関係のある文章や段落だけを読んで解くことができるため、短時問で解き、他の長文問題に時問を残したい。
Fの物語文は、物語の設定理解が困難になる可能性と、内容一致問題では選択肢の文章の判別に内容の細かい理解が必要なため、後回しにするというのも一つの手である。
Gは、日本語による選択肢も多かったので、先に目を通して本文の情報を得ることができる。
Hの放送問題は、放送を聞く前に避択肢に目を通しておくことで、聞き取るポイントが絞れ、正答率を上げることができる。
どの大問でも英検準2級の語彙、連語、文法知識があると正答率があがるため、中3の1学期には英検準2級を取得できるくらいの知誠が必要。日曜特訓で演習問題を解き知識を増やすことが有効である。
〔大問1〕小問集合 〔大問2〕図形の説明、方程式の文章題 〔大問3〕二次関数 〔大問4〕平面図形 〔大問5〕立体図形
大問5題、小問18題の問題構成。昨年度出題されていた作図がなくなり、図形の説明が出題され、答えにたどり着くまでの過程が決められる問題も出題された。
1⃣は小問形式で、素因数分解、二方程式、資料の整理、場合の数、座標平面上のグラフの問題で、座標の問題では、都立高入試のように答えに至るまでの過程の記述が求められた。
2⃣は誘導をもとに丁寧に解いていき、正解にたどり着きたい。3⃣は二次関数の問題で、座標を文字でおいて解き進めれば、答えにたどり着ける。
4⃣は二等辺三角形と扇形を組み合わせた問題。15°75°90°の三角形の辺の比を使えば、短時問で解くことが出来る。日頃から公式などを自在に使えるようにトレーニングしてほしい。
放物線上の点を結んで作られる台形は頻出のため、ぜひとも完答したい大問であった。
5⃣は、正八面体の切断の問題。普段から空問図形から平面図形を取り出して考える癖をつけていきたい。難問は少ないが、どの問題も標準以上で思考力を要する。
本校の過去問はもちろん、他の難関国私立高校の過去問演習を行い解法パターンをしっかり身に付けると同時に、時問内に確実に解ききる練習を積み重ねることが重要である。
〔大問1〕論説文 〔大問2〕論説文 〔大問3〕古文
例年通りの大問3題構成であった。1⃣の出典は大江健三郎『数十尾のウグイ』で、字数は約4300字であった。小問8問の構成で、空欄にあてはまる接続詞を答える問題や文章内容の説明をする問題、空欄にあてはまる内容を選ぶ問題など基本的な内容によって構成されている。
2⃣の出典は國分功一郎『目的への抵抗 シリーズ哲学講話』で、約 2200字であった。小問3問での構成で、漢字の出題と記述2問の出題となっている。
4⃣の出典は『今昔物語集』で、約650字であった。小問9題の構成で、古方位や古時刻、和漢混交文の知識を問う問題と文学内容に一致する選択肢を選ぶ問題や、文内容の説明を決める問題などが出題された。
本校への対策として、漢字・表現技法・古文単語・古文が書かれた時代の背景知識といったものを押さえておく必要がある。
また読解においても部分的な理解ではなく、文章全体での理解が要されるため、要約を日頃から行い、添削を受けることがよい対策となる。
文学的文章や古文は意的に問題を解き、日頃あまり見ない問題に慣れておくことが重要となる。本校の過去問をさかのぼって解くことに加え、他の早慶附属校の過去問も合わせて触れておくとよい。