慶應義塾大学は、各学部によって出題科目が異なります。
また、同じ科目であっても出題傾向が大きく異なるため、独自の対策を行う必要があります。
今回は、慶應義塾大学法学部の出題傾向・入試対策についてご紹介いたします。
教科・科目 | 試験時間 | 配点 | 出題範囲 |
---|---|---|---|
外国語(英語) | 80分 | 200点 | コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・ コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ |
地理歴史 | 60分 | 100点 | 世界史B,日本史Bのうち1科目選択 |
論述力 | 90分 | 100点 | 資料を与えて、理解、構成、発想、表現の能力を問う。 |
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート方式 | 発音・アクセント |
第2問 | マークシート方式 | 文法の誤り指摘 |
第3問 | マークシート方式 | 会話文 |
第4問 | マークシート方式 | 長文読解 |
第5問 | マークシート方式 | 長文読解 |
前半に知識系の設問、後半に長文読解2題の構成となっています。長文は、第4問は300~500語、第5問は800~900語程度となっています。マークシート方式ですが、設問がすべて英語で書かれているため、時間内に解き切るのは難しいといえます。年度によって大問数が4になるなど、形式にやや変動がありますが、前半の問題をできるだけ早く解き切り、会話文や長文を読み進めるのが得策といえます。また、語の定義を答える問題が近年連続で出題されていますので、単語を文脈から推測する力を鍛えておきましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート方式 | 江戸・明治時代、昭和戦後史が頻出 |
第2問 | マークシート方式 | 第1問と同様 |
第3問 | マークシート方式 | 第1問と同様 |
第4問 | マークシート方式 | 第1問と同様 |
すべてマークシート方式ですが、選択肢となる語群が50以上と非常に多いことが特徴です。慣れていないと時間がかかってしまうため、先に選択肢に目を通すようにしましょう。一文字違いなど紛らわしい選択肢を外せるほか、内容の推測にも役立ちます。法学部の日本史はほとんどの問題が標準レベルのため、まずは教科書を使った反復練習を行いましょう。また、史料問題が出題されるため、史料集を読み込むことで初見の史料に対応できる力をつけましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート方式 | 近現代史が頻出 |
第2問 | マークシート方式 | 第1問と同様 |
第3問 | マークシート方式 | 第1問と同様 |
第4問 | マークシート方式 | 第1問と同様 |
すべてマークシート方式であり、小問数はばらつきがあるものの、50程度で推移しています。1問にかけられる時間は約1分程度となるため、スピーディーに解くことが重要です。空欄補充、正誤判定、年代整序、用語や年号などの単答問題が中心に出題されていますが、特に正誤問題がかなり細かい知識を問うものになっているため、正誤問題に対応できるかどうかが合否を分けるポイントといえます。全体を通して教科書レベルをはるかに超えた問題が多数出題されるため、共通テストで満点をとれるレベルまで知識をつけておくことが重要です。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 論述方式 | リード文に対して1000字程度 |
リード文は「広い意味での社会科学・人文科学の領域(問題冊子参照)」から出題されます。字数は1000字であり、前半の400字は要約形式の設問、残りの約600字は自分の意見を論述する形式の設問となっています。要約問題は、単に要約すればよいのか、何か条件が課されているのかを確認しましょう。後半の意見論述では、リード文の争点を見抜き、設問の要求に忠実に解答する必要があります。全体的なレベルはかなり高いため、過去問に取り組む前に同大学経済学部の過去問で演習を積むとよいでしょう。
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