Camp+では、各中学・高校・大学の過去問について、傾向と分析を詳細に解説しています。都立中・都立高を中心に最新の過去問を大問ごとに分類し、傾向が一目で分かります。
大問5題、小問18問の構成です。
1⃣は外国語(英語)の聞き取り問題です。小問5問で各問2回ずつ読まれますので、時問は10分程度と考えられます。60語程度の日常生活での会話の内容から必要となる基本的な情報を集めることができるかがポイントです。ただ聞くだけでなく、質問の内容を聞いて必要な情報をまとめましょう。
2⃣はイベント用のお菓子の購入を題材にした、思考力を問う算数系の問題です。お菓子の値段などの表から買い方を考えたり、クイズの表から組み合わせを考えたりしていきます。会部文に書かれた手順や注意点をふまえて計算していくことで、比較的容易に解答を導くことができます。
3⃣はもののとけ方を題材にした問題です。知識で解くような問題はなく、書かれている資料や会話文から、必要な要素を抜き出して考えていく問題です。計算問題もありますが、公式を覚えておくというよりも、問題全体の流れに沿って計算した結果、正答にたどり着く、という手順で解きましょう。
4⃣は選挙を題材とした問題です。たくさんの資料が登場しますが、まずはそれらの資料がどのようなねらいを持って書かれているかを理解する必要があります。さらに、得た情報を理解し適切に利所できるかどうかも問われます。面積、体積に関する問題も含まれており、文理を問わず幅広く出題されました。
5⃣はイギリスとの関係についての問題です。賀易、時差、インターネットコンテンツなど、様々な資料から読み取れることを分析する問題です。
知識はあるに越したことはないですが、それよりも資料自体の意図やつながりを発見する力の方が重要です。
適性検査A全体を通して、小学校で学習するレベルと大きくかけ離れた出題はありませんので、スピード感と正確さを持って、どれだけの正答を積み上げられたかの勝負になったと考えられます。
大問3題、小問14問の構成です。
1⃣は人口と労働を題材にした資料読み取り問題です。人口重心、出生率、男女雇用機会均等法などについて、様々な角度から資料を用いて分析しています。
複数の資料を見比べながら情報をまとめ、どのような問題があり、どのような対策が打てるのか、分析していきます。
資料を複合するため、単純な資料読み取り問題に比べて、高い情報処理能力が求められます。
2⃣は音を題材とした思考力を問う問題です。音、Hz、ピアノの鍵盤などに関達する会話文や図の中から必要な数値を見つけ、正しく計算する必要があります。特に振動数に関する問題は、自分で図から得られる情報をまとめ直してから考える必要があり、受検生の対応力が求められる問題です。普段接することのない内容であるため、どの受検生にとってもそれなりの時問を要する大問だったと思われます。
3⃣は論理に関する文章読解です。一部分に着目した読解問題というよりは、文章全体と図の内容ができているかどうか、あるいは、文章の構成を捉えられているかどうかが問われています。
また、50字程度の記述がありますが、文章の言葉をほぼそのまま抜き出してまとめる形式になっていることから、純粋に内容理解ができているかを求められていることがうかがえます。
一次選抜合格者数大問3題構成です。
いずれの大問も、あるテーマについての会話文と資料を読み、字数指定などの条件にしたがって発表をつくる問題です。
発表原稿にふくめる内容は、会話文で細かく説明されているため、その条件通りに作成します。会話文から必要な情報を探しますが、不足する情報もあります。その場合は自分で計算や資料の読み取りをして補完します。それらを整理して文を書き上げていきます。
1⃣のテーマは「日本と外国の若者の意識のちがい」、2⃣のテーマは「空き家の現状」、3⃣のテーマは「プラスチックごみを減らす」、字数はいずれも300字以内でした。
会話文や、それぞれ3~4つほどの資料の読み取り、情報を補完することも含めて時問内に書き上げるには十分な準備が必要と言えます。
そもそもの記述力、伝えたいことを整理する構成力、資料を読み取るための分析力と、非常に多くの力が必要になるため、日頃から作文の訓練を積み重ねることが大切です。
大問5題、小問18題の構成です。
〔問題1〕は外国語(英語)の聞き取り問題です。小問5題で各問2回ずつ読まれますので、時間は10分程度と考えられます。60語程度の日常生活での会話を聞き取り、理解できるかどうかが問われます。答えとして適当な絵を、記号で選択する形式です。
〔問題2〕は「トマトの販売」を題材にした思考力を問う算数系の問題です。箱に入ったトマトの図から面積を考えたり、資料から販売する際の値段などを考えたりしていきます。会話文に書かれた手順や注意点をふまえて計算していくことで比較的容易に解答を導くことができます。
〔問題3〕は「栄養素」を題材にした問題です。知識で解くような問題はな<、書かれている資料や会話文から、必要な要素を抜き出して考えていく問題です。穴埋め問題が多いですが、何が入るのかを個々に考えるというよりも、問題全体の流れに沿って計算した結果、入る言葉がわかる、という手順で解きましょう。
〔問題4〕はデータ分析の問題です。資料の中で「箱ひげ図」が登場しますが、まずはその図がどのようなルールで、どのような狙いを持って書かれているか、理解する必要があります。さらに、会話文や表、グラフから得た情報を整理し適切に判断できるかどうかも問われました。
〔問題5〕は社会の中でも地理系の資料読み取り問題でした。アフリカの気候や人口、世界の高齢化の実態などをテーマに、様々な資料から読み取れることを一つ一つ分析する問題です。知識はあるに越したことはないですが、それよりも資料自体の意図やつながりを発見する力の方が重要です。適性検査A全体を通して、小学校で学習するレベルと大きくかけ離れた出題はありませんので、スピード感と正確さを持って、どれだけの正答を積み上げられたかの勝負になったと考えられます。
大問3題、小問13題の構成です。
〔問題1〕は工業を題材にした資料読み取り問題です。製品を作り、輸送していくための手段や工夫について、様々な角度から資料を用いて分析しています。複数の資料を見比べながら情報をまとめ、効率的な輸送や商品の販売について解答していきます。資料を複合するため、単純な資料読み取り問題よりも取り組みにくさがあったと思われます。
〔問題2〕は小問4題で、それぞれ異なる題材を使用した算数系の思考力を問う問題です。宅配センターの荷物について、会話文や図の中から必要な数値を見つけ、正しく計算する必要があります。特に、荷物を並べる問題は、自分で図を書き直して考える必要があり、受検生の対応力が求められる問題です。大間全体を通して、与えられた情報から必要な箇所を選び取ることもふくめ、順を追って読み進めていく必要がありましたので、どの受検生にとってもそれなりの時間を要する大問だったと思われます。
〔問題3〕は哲学に関する論説文の読解です。一部分に着目した読解問題というよりは、文章全体の内容把握ができているかどうか、あるいは、文章の構成の特徴を捉えられているかどうかが問われています。また、50字程度の記述がありますが、文章の言葉をほぼそのまま抜き出してまとめる形式になっていることから、純粋に内容理解ができているかを丁寧に見ようとしていることがうかがえます。
大問3題構成です。
いずれの大問も、あるテーマについての会話文と資料を読み、字数指定などの条件にしたがって発表原稿をつくる問題です。発表原稿にふくめる内容は、会話文で細かく説明されているため、その構成通りにします。会話文から必要な情報を探しますが、不足する情報もあります。その場合は自分で計算や資料の読み取りをして補完します。それらを理して文章を書き上げていきます。
〔問題1〕のテーマは「起業」、〔問題2〕のテーマは「公民館」、〔問題3〕のテーマは「読書習慣」、字数はいずれも300字以内でした。会話文や、それぞれ3~4つほどの資料の読み取り、情報を補完することも含めて時間内に書き上げるには十分な準備が必要と言えます。
そもそもの記述力、伝えたいことを整理する構成力、資料を読み取るための分析力と、非常に高度な対応力が必要になるため、日頃から作文の訓練を積み重ねることが大切です。