《答えてくれた先生》
林 悠輝
東京大学
A1. 進学振り分け制度があるところです。入学時に志望学部・学科が決まっていない人には1年半かけて様々な分野の勉強をして自分の興味を広げられる一方で、志望学部・学科が定まっている人にとっては、興味のない必修授業を長期間学び、成績が悪ければ志望学科に進めない可能性も孕んでいるので、人によって合う・合わないがある制度だと思います。
A2. 図書館は4階建てで、自習スペースは充実しています。また、多くの教室、設備はきれいです。学食は可もなく不可もなくといった感じです。
A3.教授によって様々です。学生想いで優しい教授もいれば、冷淡で落単を大量に出す教授もいるようです。予備校のような面白く分かりやすい授業は期待しない方がいいです。
A4.自分自身がまだ一年生であり、かつ大学院進学を考えているので学部4年間の就職支援についてはよく分かりません。先輩によると、体育会系の部活に入っていると、縦の繋がりから就職で少し有利になることもあるようです。
A5.世間の東大生のイメージの変人・天才が当てはまるのはごく一部で、大部分は普通の大学生です。一方で、遊んでばかりというわけでもなく、コツコツとひたむきに勉強している人も多い印象です。選択した第二外国語によってクラスの雰囲気が違うこともあるようです。
A6. おいしいご飯屋さんが多いです。なかでもチキンカツが売りの「駒場Oaks」は安くてボリューム満点でおすすめです。
A7.新一年生は合格発表から入学までの間に2年生が主催のオリエンテーション旅行・合宿にクラスごとに参加します(任意)。私のクラスでは那須に1泊2日の合宿に行き、クラスメイトと打ち解けることができました。
A8.サークルは練習が厳しいところも緩いところもあるようですが、部活動は全般的に練習は厳しいと思います。文化系サークルも充実しています。要領の良い人は勉強とうまく両立できるようですが、部活動に熱心になりすぎて前述の進学振り分けで失敗する人もいるようです。
A9.大学の成績は相対評価なので、東大では周りの人たちが優秀な分、上位層ではない私は良い成績を取るために想像以上に頑張らなくてはならないことです。試験勉強も過去問を入手できるかが結構重要なので、友達が少ないと辛いです。また、履修の仕組みが異常に複雑です。
A.東大は、入学するまでも大変ですが、入学してからも進学振り分け制度の熾烈な競争が続きます。受験勉強はもちろん第一に大事ですが、自分の将来の夢や興味、それに対するモチベーションも考えながら頑張ってください。東大は2次試験の科目数も多いですが、数学や理科が苦手な私でも国語や英語で挽回して理科一類に合格できたので、理系は文系科目も、文系は理系科目も侮らずしっかりやっておくのが大事です。応援しています。
《答えてくれた先生》
双木 寛人
東京大学
A1.進学振分けという制度で入学した後に学部を決めることができます。前期教養学部で様々な学問に触れてから自分の興味のある学部・学科に進むことができます。
A2.比較的充実していると思います。私は農学部に所属していますが、東京大学は各地に演習林を有しており、様々なフィールドで実習を行っています。
A3.厳しい教授もいれば、ゆるい教授もいます。授業に対する姿勢も人それぞれでわかりやすい人もいれば全然教える気の感じられないような教授もいます。履修登録の前に何回か授業があるのでそこでしっかりと確かめるといいと思います。
A4.あまり詳しく存じておりません。私は利用したことがありません。
A5.賢くて要領の良い人が多い印象です。様々な地域や国から来た人がいるのでとても多様な人がいる印象があります。女性の割合は少ないです。
A6.本郷キャンパスのすぐ北に上野恩賜公園があります。美術館や博物館、動物園など様々な施設があり大変楽しめると思います。
A7.行事の範疇に入るかわかりませんが、湖での実習が印象に残っています。網を使って魚を獲ったり、釣りをしたりしてその湖の生態系についての調査を行いました。調査の後はみんなで獲った魚を調理して食べました。
A8.運動会に所属する部はとても熱心に活動しています。歴史のある部が多く実績のある部も多いです。
A9.毎セメスター期末の時期は課題や試験勉強で苦労します。大変ですが、仲間にアドバイスをもらったり、一緒に試験の対策をしたりと関係性を深めることができる機関でもあります。
A.受験勉強のモチベーションとしては合格した後どんなに素晴らしい大学生活が待っているかを想像することが一番だと思うので合格してよかったことを少し書きます。
大学には自分よりも賢い人がたくさんいます。そのような人に囲まれて過ごせば少しずつ自分もそのような人に近づいていきます。大学は都心にありながら緑が多いです。志の高い仲間たちと部活動ができます。幅広い教養を身につけて、自分の学びたいことを見つけることができます。
合格すれば素晴らしい大学生活が待っています。頑張ってください。
《答えてくれた先生》
丁 芝弘
東京大学 理科一類
A1.なんといっても進学選択でしょう。1、2年生の間は全員が前期教養学部の生徒という扱いで、3年生からそれぞれの志望の学科に配属されます。しかし学科にも定員があるので、自分の行きたいところに行くためには良い成績を取り続ける必要があります。なので大学生になってもさらに勉強に力を入れないといけないというわけです。
A2.ほとんどの教室には席1つにつき1つのコンセントがありますし、校内全体にちゃんと繋がるレベルのWi-fiもあるので、デジタル環境での作業では困りません。建物は新旧ありますが、中は結構綺麗です。
A3.人によります。生徒の理解を待って講義をしてくださる先生もいれば、授業内容をとてつもない速度で説明していく先生もいます。ですがそういう先生方も授業後に質問すれば丁寧に対応してくださるので、わからなかったら遠慮せずに聞きましょう。
A4.まだ一年のため、就職支援についてはよくわかりません。
A5.ひとまとめには言いづらいですが、僕の周りの理系の学生は課題のせいでいつも暗い顔をしています笑。
A6.学校の周りにはあまり遊べるところはありませんが、最寄り駅の2つ隣が渋谷なのでなんでもあると思います。
A7.東大では入学式前にクラスの人たちと旅行に行ったり、遠足したりするのですが、それが一番楽しかったです。
A8.結構盛んで、特にアメリカンフットボール部とラクロス部がメジャーです。新歓期はイベントに参加するだけでご飯を奢ってもらえたりするのでぜひ行きましょう。
A9.履修関係の説明が著しく不親切なので、皆さんはちゃんと情報収集してから臨みましょう。
A.東大の入試で一番大切なのは過度に緊張しないことだと思います。日本一偏差値が高いといっても倍率は理三でなければ3倍かそこらで、要求される点数もそこまで高くありません。自分の今までの努力を信じて最後まで頑張りましょう!
《答えてくれた先生》
荒田 尚哉
東京大学 理科一類
A1.一番の特徴は進学選択という制度だと思います。2年生の夏休みまではみんな教養学部と呼ばれるひとつの学部に入り、2年の秋から学部にわかれます。一年の間に実際に大学の中で過ごしながら自分の興味にあった学部学科を探すことができます。
A2.教養学部のある駒場キャンパスは自然豊かで過ごしやすいキャンパスです。学生がサークルの集会などに使える教室なども多くあり、さまざまな活動をすることができます。
A3.教授というと堅ぶつ、変人といったイメージがあるかもしれません。少なくとも自分はそうでした(笑)。ですが、実際はそんなことはなく、質問したら気軽に答えてくれるし、研究室訪問なども歓迎してくださる方が多く、想像以上に接しやすいです。なので、大学生になったらぜひ教授の方に話しかけに行くといいかもしれません。
A4.まだ一年で就職支援についてはよくわかりませんが、起業支援のイベントなどは見かけます。
A5.東大生っていうとチェックのシャツにジーパン、早口でまくしたてるみたいなステレオタイプがありますが…そんなことはありません。接しやすい人が多い印象です。一年時にひとまとめに教養学部に入るからか、いろいろな興味を持った人が集まっていてとても刺激になれます。きっと自分と同じ興味を持ったいい仲間が見つかると思います。
A6.駒場キャンパスからは渋谷まで歩いて行ける距離で空きコマに渋谷に遊びに行く人も多いです。キャンパスの周りだと大きくてもちもちなナンを食べられるカレー屋さんが人気です。
A7.本郷キャンパスであった五月祭が楽しかったです。東大は第二外国語別のクラスに別れているのですが、五月祭ではそのクラスごとに出店を開きます。自分たちで考え、準備し販売する経験は楽しく、また売上が上がればクラスで分配します。五月祭はクラスの仲がもう1段階上がるイベントだと思います。
A8.自分はテニスのサークルに入っていますが、テニスの練習もイベントも全力でとても楽しいです。サークルは好きなテニスができることはもちろん東大内や学外の友達を作れる場になるのも魅力だと思います。東大はインカレ(※インターカレッジの略、他大学の学生メンバーで構成されるサークル)も含め多種多様なサークルがあるので入学が決まった3月、4月はサークルを調べたり実際に新歓に行ってみるので大忙しです。しっかり調べて自分にあったサークル、部活をさがしてみてください。
A9.周りの人が頭がいいので、その人たちに勉強でついていくのは大変でした。というか、今も大変です。けど、周りが頭がいいということは教えてもらえるということ!自分は友達に聞きまくって勉強しています。東大ではシケタイと呼ばれる試験対策の制度があり、試験はみんなで乗り越えるという雰囲気です。なので、きちんと頑張ればついて行けると思います。
A.みなさんはきっと東大合格のために必死に勉強に励んでいると思います。その努力を100%の発揮できるように本番の入試のことを考えて勉強したり模試を受けたりする習慣をつけてください。本番はきっと緊張してうまく頭が回らないときもあるでしょう。そんなときもどうするのがいいでしょうか。本番の休憩時間は長いのである程度何をするのか決めたりルーティンを作ったりするといいかもしれません。 みなさんの努力が報われることを祈っています。ぜひ、東大で会いましょう!
《答えてくれた先生》
持田 慶
東京大学 教養学部
A1.東京大学は科類ごとに入学試験があり、1年生、2年生の前半の間に幅広い教養を学び、その上で進学選択を行い専門的な学習を行います。
そのため、1年半の間にトップレベルの先生達から興味のある授業を受けることが出来ます。高校生の時点で将来が決まっていない方でも、学びを深めることが可能です。
A2.学内には膨大な蔵書数を誇る図書館や史料編纂所があります。キャンパスは緑に溢れており広々としていて、勉強に集中するには最適な環境となっています。
A3.先生方の中には教科書や参考書の著者の方もいらっしゃって、知的好奇心を満たす授業をしてくださいます。どの授業も大変興味深い内容となっています。
A4.私はまだ1年生なので詳しくはわかりませんが、キャリアサポート室があり中央省庁へのインターンシップ等の情報も公開されています。
A5.様々な学生がいますが、皆勉強に対し熱心であり、その上で様々なことに精通している人がいて、非常に楽しい学生生活を送ることが出来ると思います。
A6.学校から十数分程で渋谷に行くことが出来、渋谷でご飯を食べたり遊んだりすることが多いです。
A7.五月祭がつい最近行われ10万人を超える来場者を記録しました。クラスの人と団結して模擬店を出店したことが楽しかったです。
A8.部活動に入っている学生は勉強と両立して行っている人が多く、精力的に活動している方が多い印象です。
A9.語学の授業の進度がとても早く、外語系を除く他大学と比べてコマ数も多いため復習をしなければいけません。第二外国語の勉強が特に大変だと感じました。
A.東京大学ではトップレベルの教授陣から多様な学びを得ることができます。東京大学の入学難易度は確かに高いですが、適切な勉強方法、勉強量を確保すれば合格への道が見えてくるはずです。
特に入学試験では英語が得意だとかなり有利になる印象ですので、英語に力を入れる戦略もありだと思います。
入学してからも勉強に励む必要があるので、ぜひ勉強を好きになって欲しいと思います。
《答えてくれた先生》
廣田 和希
東京大学工学部
A1.文系理系問わず多くの学部学科がありたくさんの選択肢を持つことができます。
留学や就活などについても手厚いサポートがあり、やりたいことをのびのびと行うことができます。
また、研究力・教育力に長けた大学だと思います。
A2.歴史ある古い大学ではありますが、多くのキャンパスの建物は比較的新しいものが多いです。
研究設備に関しても最先端の機械を使うことが可能です。
A3.中学高校などと同様に人それぞれです。合う先生もいれば合わない先生もいます。
A4.大学からのインターンの案件や就活支援サービスがあります。
A5.学部生だけで1万人を超える大学なので本当にさまざまな人がいますが、個人的に全体的に静かで落ち着いた印象です。
A6.上野の方まで歩けば上野動物園や博物館があります。秋葉原まで歩いて同人誌を漁るのもおすすめです。
A7.テニス部でテニスをすることです。
A8.かなり盛んに行われていて、4,5月はキャンパスの至る所で勧誘が行われています。
いろんな部活があるので自分にあった部活を探すのが良いと思います。
A9.大学生になって突然パソコンを使えて当たり前、という風に履修登録やレポート提出が始まるため、苦労している人がいました。
また、履修登録は忘れがちなので気をつけて下さい。忘れたら留年が確定します。
A.東京大学の試験を突破するには基礎がとにかく大事です。
全ての科目で基礎をマスターすれば合格点マイナス10点くらいは取れるので、そこから自分の得意科目で点数を伸ばすのが良いと思います。
綿密な準備をしておけば、緊張せず自信を持って試験に挑むことが出来ると思います。
最高の結果で終えることが出来ますように。応援しています!
《答えてくれた先生》
石原 実季
東京大学工学部
A1.2年の後期から自分の希望の学部を選択する、いわゆる「進振り」という制度があります。2年前期までの成績に応じて振り分けられていくので必ずしも希望の学部・学科に行けるとは限りませんが、1年から2年の前期まで必修の他に文理問わず自分の好きな授業を取りながら、大学で学びたいことはなんだろうと考え直すことができます。また、主題科目という主に6限や長期休暇などに開かれる科目があり、その中では山に行ったり、音楽や絵画などを探求したりと様々な体験ができます。これもまた特徴の一つかなと思います。
A2.本郷キャンパスの校舎は歴史のある建物が多く、駒場キャンパスも課外活動で使うような建物は少し古いですが、トイレは基本綺麗です。図書館の蔵書も多く、自習するのに向いています。(22時で閉まってしまうことが多いのでもう少し長く開いていてくれればとは思います。)自習を行うスペースなどもありとても使いやすいです。
工学部に関しては、図書館がとても静かで心地よいです。また、3Dプリンターやレーザーカッターなど講習を受ければ使うことができ、創作の幅が広がります。ただ、古い教室は冷暖房が極端で少し辛い時があります。
A3.どの教授もその分野で最先端であったり著名であったりするため、ハイレベルな授業を受けることができます。自分の興味のあることやわからないことを聞きにいくとどんどん教えてくださる教授が多いと思います。
A4.業界ごとのセミナーが生協などによって開かれています。また、就職について相談できる場所が学内に存在します。
A5.勉強が好きな人が多く、自主ゼミが開かれていたり、図書館にいけば常に一定数は勉強している人がいたりします。部活やサークルも多く課外活動にのめり込んでいる人も多いです。
A6.駒場周辺は渋谷に近い割に静かです。本郷は駅から少し歩きますが、駒場よりも飲食店が多くお昼にふらっと食べに出るのも楽しいです。本郷・駒場ともに池があり疲れた時に散歩に行くとリフレッシュできます。また、どちらのキャンパスにも銀杏がたくさん植えてあり秋は(銀杏臭いですが)とても綺麗です。
A7.(コロナ禍であまり大学としての行事は経験できていないのですが)言語によるクラスわけがあり、そこでできた友人らとの旅行は楽しかったです。また、サークル活動や部活動などもとても楽しいです!
A8.他の大学よりも授業数などが多く、練習にかけられる時間が限られますが、その少ない時間をどう有効に使うかを考え真摯に取り組んでいる部活が多いです。
A9.コロナ禍のためにオンラインで授業を受け、オンラインで交友関係を築かなければならなかったことです。現在は基本的に対面での授業ができるようになってきたのであまりそういったことは無くなりました。
A.(文系で受験したのでそちらに関して話しますが)文系ですと二次試験で社会二科目を使わなければならず、他の大学を受験するよりもかなり大変になってくると思います。自分の得意・不得意に合わせていつごろどれくらいのことをしなければならないかを受験から逆算して勉強していってほしいです。また、大変だなと思った時は受験後にしたい勉強やサークル・部活動のことなどを調べて息抜きをしつつ頑張ってください!