家庭教師ブログ

勉強に「遊び」の要素を!ゲーミフィケーションを取り入れた家庭学習

2022.12.23

勉強に「遊び」の要素を!ゲーミフィケーションを取り入れた家庭学習

こんにちは。家庭教師Campライターの工藤です。早速ですがみなさんは「ゲーミフィケーション」という言葉をご存じですか? 「ゲームに関連しそうだな」と思った方は鋭いです! 「ゲーミフィケーション」はgamify(ゲーム化する、人にある目的を達成させるために、達成までの過程をゲーム感覚で取り組めるようにすること)という単語から来ています。

 

近年、この「ゲーミフィケーション」が教育にも大切であると考えられています。そこで今回は、「ゲーミフィケーション」について紹介していきます。「うちの子はゲームは夢中になってするけど、勉強はなかなかしてくれない……。」とお悩みの方は、ぜひゲーミフィケーションを家庭学習に取り入れてみてはいかがでしょうか。

①「ゲーミフィケーション」とは?

ゲーミフィケーションとは、ゲームを構成している要素や原則を、ゲーム以外の物事に応用する取り組みのことを指します。例えば、「レベルアップ」や「ハイスコア競争」は、いつの時代もゲームをする人を熱中させてきました。あるいは、「貴重なアイテムを収集」したり、「毎日ログインして特典」をもらったりするのが好きな人もいると思います。こうしたことを他の物事に応用することで、参加者を楽しく熱中させ、学習意欲や目標達成へのモチベーションを高めようとすることです。

②「ゲーミフィケーション」普及の背景

ゲーミフィケーションの普及に大きく貢献したと考えられるのは、スマートフォンの普及やアプリケーションの開発難度が下がったことにあると思われます。現代の私たちが「ゲーム」と言われて想像するのはやはりスマホアプリやゲーム機であり、広い意味でのゲーム(電子機器を使わないような遊び)だとは思わないでしょう。

 

実際している内容は勉強だったとしても、単なる二色刷りの問題集よりもカラフルなタブレットの画面の方が面白い、というのは分からなくはありません。現代にはゲーム以外にも多くの刺激的なものがありますから、視覚的に「勉強(の教材が)がおもしろくない」と思う子もいるでしょう。

③「ゲーミフィケーション」をどう家庭学習に取り入れるか?

しかし、だからと言って我が子のために一からゲームアプリを開発できるような人はほとんどいないでしょう。では、家庭学習にはゲーミフィケーションは取り入れられないのかというと、そんなことはないと思います。重要なのは「ゲーム的な要素」であり、それが子どもたちのモチベーションを高めてくれます。

ゲーム的な要素

先ほど挙げた「レベルアップ」や「ハイスコア競争」、「貴重なアイテムを収集」、「毎日ログインして特典」などはどのように実践できるでしょうか。

 

一つ大事なことは、「見える化」(視覚化・可視化)することだと思います。例えば、「レベルアップ」なら教材や問題の難度(確認問題⇒基本問題⇒練習問題⇒……など)を変えることで達成できますが、「レベルアップ」には「目に見える数字」があります。ゲームキャラクターの成長などは、見た目の変化はもちろん、ステータス(状態)を表すアルファベット(E、D、C、B、A、S、など)や数字が重要です。ですので、「確認問題は1問100ポイント、基本問題は1問200ポイント」といった数値化は重要です。

 

そして、達成したことに対する「報酬」も必要です。問題を解いて溜まったポイントで自分のレベルやランクが上がったり、何かと交換出来たりすると嬉しいですよね。具体的なモノでなくても、何か目に見えるものを変えるとか、お夕飯を好きな料理にしてあげるとか、そういうことでも良いと思います。あるいは、「ログインボーナス」のように、出来不出来に関わらず毎日計算ドリルに取り組むことで評価する、ということも習慣化の役に立つかもしれません。

 

昔、勉強ではありませんでしたが、父と私でワインのコルク栓をミニトロフィー代わりにして、「オセロで勝てたら日付や試合の名前(○○杯、のような)を書いて勝った証にする」という遊びをたまにしていました。本当にコルク栓にサインペンで書いただけの単純なものでしたが、「勝った証が欲しい」と思って真剣に勝負したのを覚えています。高学年になると通用しない子もいると思いますが、低~中学年までならそういったものでも十分喜んでくれると思います。

一緒に「プレイ」してくれる人

一人で黙々と進めていくゲームももちろんありますが、最近のゲームは他者との通信や勝負の要素も多いです。子どもの勉強をご家庭で見守るとき、「教える・管理する」ことがほとんどだと思いますが、「自分も一緒に参加する」ことはあまりないのではないかと思います。

 

例えば、百ます計算のタイムアタックで親子で勝負してみる。できる限り大人と子どもで差が生まれにくいというか、「子どもでも頑張れば勝てるかもしれない」勝負であることが大事だと思います。全く勝てる見込みのない勝負にやる気を出してくれる人は、そう多くありません。

 

一緒に勉強してみることで、子どもの苦手が分かったり会話のきっかけになったりすることもあると思います。なかなか時間はないと思いますが、長期休暇のときやリビング等で勉強する習慣のあるご家庭は、少し一緒になって「プレイ」してみると良いと思います。

 

今回は「ゲーミフィケーション」のご紹介と、家庭学習での取り入れ方について考えてみました。楽しく勉強できると、勉強習慣はもちろん理解度もぐっと深まります! 家庭学習に悩んでいる方は、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。オンライン家庭教師の家庭教師Campでは、ご自宅から時間を有効活用して受験勉強を進めることができます。年齢の近い先生たちから教わることで、楽しく学習することができます。ぜひ家庭教師Camp事務局までご相談ください。

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【この記事を書いた人】
工藤
【略歴】
自らも個別指導塾に通い、私立中・国公立大に合格。個別指導塾の講師として働き、就職。個別指導塾の校長を務め、現在は個別教師Camp校長。個別指導一筋で8年間指導。
都立南多摩中、区立九段中、私立桐朋中、明大中野八王子中など、高校・大学受験でも都立国分寺高校、上智大学、法政大学などに合格者を輩出。
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