家庭教師ブログ

【語順の違いと文型】英語を素早く理解しよう!

2023.05.25

【語順の違いと文型】英語を素早く理解しよう!

こんにちは。家庭教師Campライターの夏海です。みなさんは「英語の文章を読んでいて、もっと早く理解できたらな」「英語を聞いているときに、話すスピードについていけず、もう一度聞きたい」というような経験はありませんか?

 

前者は、英語の長文問題を解いているときに考えたことがあると思います。一文を理解するのに、一度ピリオドまで読んで、また文頭に戻ったり、前後をみたりした経験がありませんか? 後者については、リスニングの問題を解いているときや、英語で会話しているときに考えたことがあるのではないでしょうか?

 

そのような悩みを抱く根本的な原因は、ズバリ英語と日本語の言葉の順序が大きく異なるものだからです。具体的にどういうことか説明します。

英語と日本語の言葉の順序

She’s going to the station.

上の文章があったとしましょう。中学校で習う簡単な英文です。ここで、二通りの訳を考えてみます。

①(彼女は駅に行っています。)

②(彼女は行っています駅に。)

 

①の日本語訳は綺麗な日本語訳になっています。この日本語訳がきれいであるのは、日本語の言葉の順序に並べ替えているからです。何も違和感なくきれいな日本語訳となっています。

 

では②の日本語訳を見てください。この文章を聞いたときに、①と比べると変な日本語の文章となっており、倒置法を使ったような文章になっています。この②の日本語訳は英語の語順をもとにつくられたものです。

 

①と②の日本語訳から、日本語と英語の言葉の順序が違っていることがわかってもらえたと思います。日本人は①の日本語訳のような日本語の語順通りに英語を理解しようとしてしまうため、英語の素早い理解が難しく感じていると思います。

語順の違いを乗り越えるには?

ではどうすればよいでしょうか?

=>答えは②の日本語訳のように英語の語順で文章を理解する!

 

②の日本語訳を読んで、日本語のネイティブスピーカーであるみなさんは意味を理解できたはずです。日本語の語順が変で、おかしな文章になっていたと思いますが、それでも、「彼女は駅に行っているんだな」と読み取ることができると思います。それならば、理解するはやさを求められる状況では、正確な日本語訳を考えるよりも、おおまかな日本語訳を英語の語順で考える方が効率的でよいと思います。

文型の知識を生かす

ここで、もう一つ大事な要素があります。それは、英語は「文型」という文章の型が決まっており、それをもとに文章が構成されていく、ということです。「文型」は第1文型~第5文型までで、5つの文の型を覚えれば、英語の文の構造を理解することができます。

 

これも日本語と大きく違うポイントです。日本語にもある程度語順というのは決まっていますが、今回あった倒置法のように、文章の意味さえ伝わればどんな語順でもあまり構わないところがあります。そんな複雑な日本語の文章を理解できるみなさんにとって、5つの文型を学習して、英文の構造を理解するのはおそらく簡単でしょう!

文型に必要な要素

文型の説明の前に、説明に必要な4つの用語を説明します。

Subject(主語)・・・文の動作を行うものや人。日本語でいう「~は、」「~が」にあたるものです。

 

Verb(動詞)・・・主語が行う動作や主語の状態。日本語でいう「~する」「~です」にあたるものです。

 

Object(目的語)・・・動作や行為の対象。日本語でいう「~を」「~に」にあたるものです。

 

Complement(補語)・・・性質や状態を表す。

 

これらの頭文字をとって「S」、「V」、「O」、「C」です。

5つの文型

それでは5つの文型を英語の例文を用いて説明します。

第1文型(S+V)

「訳:SはVする。」

 

例① I walk. (私は歩きます。)

例② I swim in the pool. (私はプールで泳ぎます。)

 

第1文型はS(主語)+V(動詞)で構成されていて、動詞の後ろにO(目的語)やC(補語)を伴わない文です。

第2文型(S+V+C)

「訳:SはCである、SはCになる、SはCの状態である」

 

例① He is a student. (彼は学生です。)

例② She will become a teacher(彼女は先生になるでしょう。)

例③ The man is taller than me. (その男性は私より背が高いです。)

 

第2文型はS(主語)+V(動詞)+C(補語)で構成されていて、動詞の後ろにC(補語)を伴う文です。S(主語)とC(補語)の関係がイコールで結ばれる関係になっています。補語には名詞や形容詞が入ります。

第3文型(S+V+O)

「訳:SはOにVする、SはOをVする」

 

例① I met her yesterday.(私は昨日彼女に会いました)

例② He throws a ball.(彼はボールを投げます。)

 

第3文型はS(主語)+V(動詞)+O(目的語)で構成されていて、動詞のあとにO(目的語)を伴う文です。目的語には名詞が入ります。

第4文型(S+V+O1+O2)

「訳:SはO1にO2をVする」

 

例① My father gave me a present.(私の父親は私にプレゼントを与えました)

例② I will buy him a watch.(私は彼に腕時計を買うつもりだ)

 

第4文型はS(主語)+V(動詞)+O1(目的語)+O2(目的語)で構成されていて、動詞のあとにO1(目的語)+O2(目的語)を伴う文です。目的語は名詞が入ります。

第5文型(S+V+O+C)

「訳:SはOをCにする、SはOをCにVする」

 

例① She makes you happy.(彼女はあなたを幸せにします)

例② I call my dog Hachi.(私は私の犬をハチと呼びます)

 

第5文型はS(主語)+V(動詞)+O(目的語)+C(補語)で構成されていて、動詞のあとにO(目的語)+C(補語)を伴う文です。O(目的語)とC(補語)がイコールで結ばれる関係になっています。目的語は名詞が入り、補語には名詞や形容詞が入ります。

【語順の違いと文型】英語を素早く理解しよう! まとめ

ここまで、英語と日本語の語順の違いによって、英語を素早く理解が難しいことを認識し、その解決策として、英語の語順と同じように日本語で理解すれば、より早く英語を理解できることを学びました。

 

そして、英語には文型という文章の構造が多くの場合、5つに分かれており、それを学ぶことで英文の構成を素早く理解することができるようになったと思います。

 

この2つの要素をかけあわせ、英文を読んだり、聞いたりすることで、今までよりも早く正確に英語を理解することができるようになると思います。

初めての方へ

【この記事を書いた人】
夏海
【略歴】
小学生から個別指導塾に通い、高校受験を経験。個別指導塾で4年間働き、現在は家庭教師Campの校長を務める。
学生時代と合わせ、9年にわたり個別指導塾での指導を行う。
中学受験では都立小石川・大泉・白鴎中など、高校受験では都立戸山・新宿・竹早高校などに合格者を輩出。
今までの指導経験をもとに、受験や成績アップに役立つ情報をお伝えします。

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