【沿線から考える学校シリーズ】⑪JR横浜線沿いの私立中学校

2023.05.22

こんにちは。家庭教師Campライターの瀧本です。受験の志望校選びとしての条件はまず「自宅から無理なく通えるか」もしくは「交通アクセスに無駄がないか」が重要です。

ここ数年の情勢もあって、遠方の志望校だと通学するお子様の身体的にも、定期代にかかる金銭的な負担も重くなってしまうので、できるだけ効率的に通いたいとお考えの保護者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、まずは沿線から志望校を探してみよう！　というのがこちらのブログの主旨です。沿線シリーズ続編第１１弾、JR横浜線バージョンです。ではさっそく参りましょう！

JR横浜線の特徴

JR横浜線は神奈川県横浜市にある東神奈川駅と、東京都八王子市の八王子駅を結ぶ鉄道路線です。途中で町田市や相模原市を経由しており、「横浜」駅を通るわけではありません。（路線名だけ見たらてっきり横浜を通るものだと筆者はかつて思っていました）

その歴史は古く、明治40年代に甲信地方や八王子地域で作られていた生糸を横浜港へ運ぶためにできた、いわば「絹の道」なのだそうです。そうした過去を踏まえると、なかなか感慨深い路線に思えてきますね。列車の車体は黄緑色で、快速と各駅停車の２種類が運行しています。

というわけで、今回はJR横浜線沿線の主要な私立中学、国公立中高一貫校をご紹介していきます。

東神奈川～長津田

まず東神奈川駅からスタートしましょう。快速電車が停まる主要な駅としては、そこから菊名・新横浜・鴨居・中山・長津田駅へと続きます。菊名駅では東横線が乗り入れています。また、新横浜駅は、東海道新幹線、東急新横浜線、相鉄新横浜線と、そして横浜市営地下鉄ブルーラインが乗り入れています。

中山駅は横浜市営地下鉄グリーンラインが乗り入れており、また長津田駅は、こどもの国線と田園都市線との接続駅となっています。それではこちらの区間の中学校を見ていきましょう。

まず東神奈川駅の隣、大口駅最寄りの学校は「横浜創英中学校」（徒歩8分）、ついで菊名駅の最寄りにある学校ですと、2020年から共学化した「聖ヨゼフ学園中学校」（バス15分）があります。

次に新横浜駅の最寄りには、男子校である「武相中学校」（徒歩18分）、また、中山駅には「神奈川大学附属中学校」（徒歩15分）があります。

続いて十日市場駅には「横浜翠陵中学校」（バス7分）があります。また、長津田駅の最寄りですと「森村学園中等部」（徒歩13分）が挙げられます。

成瀬～相模原

さらに西に進み、成瀬・町田・古淵・淵野辺・矢部・相模原駅と続きます。町田駅はターミナル駅となり、小田急小田原線が乗り入れています。

淵野辺駅最寄りの学校は、「日本大学第三中学校」（バス15分）、そして「桜美林中学校」（スクールバス5分）です。

橋本～八王子

橋本駅からは、相原・八王子みなみ野・片倉と続き、終点の八王子駅へと至ります。なお、相模原駅より八王子駅までは、各駅に快速電車が停車します。なお、橋本駅は京王線との接続駅となっています。こちらのエリアにある中学校は以下の通りです。

まず橋本駅では、「穎明館（えいめいかん）中学校」が、徒歩3分の乗り場よりスクールバスで約25分のところに位置しています。

八王子駅が最寄りになる中学校は以下の通りです。「八王子実践中学校」（徒歩13分）、「東京純心女子中学校」（バス13分）、「工学院大学附属中学校」（スクールバス20分）、「帝京大学中学校」（バス25分）、「明治大学付属中野八王子中学校」（バス30分）……といった私立中学校が挙げられます。

以上、JR横浜線沿線の主要な中学をご紹介しました。学校選びにはさまざまな条件が影響しますが、まずはご自宅から通える範囲内でどのような学校があるか知ることが大事です。

志望校の選択肢をあらかじめ持っておく重要性

志望校を何校か絞って、各校へ出願する前に入試スケジュールを組んでいく必要がありますが、万全に予定を組めたと思っても、２月の入試が始まっている最中に、実際のお子様の試験の手ごたえから、「やはりもう少し偏差値ランクを下げたほうが」、「逆にやる気が出てきてチャレンジしてみたい」という理由で志望校選びが再考される可能性も十分あるのです。出願締め切りに間に合わなかったという後悔をしないためにも、あらかじめ選択肢を持っておき、お子様と十分すり合わせをしておきたいものです。

そこで、やはり前もって実際にお子様とも一緒に現地の説明会に出かけてみることをおすすめします。学校へ直接足を運べば、在籍する先輩や先生たちの表情も見られますし、校舎の雰囲気を味わえます。また学校周辺の施設や経路でも発見があるでしょう。その体験からモチベーションが上がることによって、より具体的に今後の学習や生活習慣を考えられるようになります。ぜひ積極的に参加して、さまざまな学校の空気に触れてみましょう♪

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【この記事を書いた人】
瀧本
【略歴】
私立大学大学院修了（哲学）。大学院在籍時よりパリ第七大学に留学、帰国後仏語通訳ガイドをしつつ塾講師、家庭教師、通信制高校非常勤講師を務める。
大学院終了後個別指導塾校長を経て個別ena校長に。中学・高校・大学入試を幅広くフォローし、
これまで難関私立中、三鷹中、立川国際中など都立中高一貫校、都立高校の指導重点校や大学附属私立高、GMARCH・早慶上智などへの合格者多数輩出。また、15年以上の指導歴をふまえ、様々な理由から成績不振に陥ってしまった生徒や、不登校生徒をもつ家庭へ包括的なアドバイスも行う。指導のモットーは「遊んで学べ、学んで遊べ」。
個人の主張と対話を育てる小論文指導を得意とする。
こちらのブログには学習・進学に役立つ情報だけでなく、ちょっとした息抜きになるような雑学コラムも載せていきます。